デザイナーズハウスを建てる際の依頼先の種類・長所と短所
そもそも、デザイナーズハウスって何?
デザイナーズハウスは一言でいうと、デザイナー(設計者)とつくるデザイン性の高い家の事を指します。
居住性:クオリティオブライフ(生活の質)の部分にも配慮され空間づくりに配慮して設計されている家の事です。
自分の好みに合ったデザイン性(感性品質)を持つ住宅は日本全国で常に需要があり、様々な依頼先があります。
地域に根差してサービスを提供している会社が多いです。
このページでは「東京でデザイナーズハウスを建てたい方」に向けて建築する際に役に立つ情報を掲載しています
デザイナーズハウスの依頼先の種類について
デザイナーズハウスとは、狭義には設計事務所と一緒に建てるフルオーダーメイドのデザイン性の高い家の事を指します。
ですが、近年設計事務所だけではなくハウスメーカーや工務店なども社内設計部を”アーキテクトチーム”、”建築家”と称し、デザイナーズハウスの供給元が増えてきました。
加えて、”住宅プロデュース会社”という建築家や工務店とは独立した会社で中立性を保ちながら建築相談の窓口となり、コーディネイトをする母体も増えています。
このような住宅プロデュース会社の場合、携わる人たちはコーディネイター、プロデューサー等という肩書を持っている場合もあります。
そして建築家ネットワークと呼ばれる、複数の建築家が集まって窓口を作っている団体も数多く出てきています。
以上を大別すると、デザイナーズハウスの供給母体は以下の5つに集約できます。
- 設計事務所
- 工務店
- ハウスメーカー
- 住宅プロデュース会社
- 建築家ネットワーク
それぞれ依頼した場合の特徴をご紹介していきます。
それぞれ、長所・懸念点が異なりますので詳しく解説していきます。
設計事務所
設計事務所と設計監理契約、工務店と工事請負契約を行う家づくりの方法です。家づくりの窓口は設計事務所が主体となって行い、施主の代理人となります。設計と施工、別々の会社と契約する方法です。
・施主の好むデザイン性の表現:他の方法より作り込んだものが作れる
・世界で一つだけのデザイナーズハウスを作る事が出来る。
・設計業務量が多くなることから設計監理料が高くなりやすい。
・設計、空間、デザインで差別化する会社が多いので構造・温熱環境等の”性能”面は、優先順位の低い家になりやすい
・設計監理契約の時点で正確な工事費の見積もりが出てこない(最終的な工事費が上がる可能性がある)
・設計期間が長いので、急ぐ人には向かない
工務店
設計施工を一つの工務店をで一貫してを行う方法です。家づくりの窓口は工務店が主体となり、施主の代理人としての業務を行っていきます。
・施主の好むデザイン性・空間性は作り込んだものが作れる
・性能などを重視する工務店に依頼する事で、耐震性や温熱環境に配慮した家づくりが進められる。
・アフターメンテナンスまでバランスが取れた家づくりを進める事が出来る
・設計事務所より、設計監理料を抑えることが出来るケースが多い
・デザインの”エッジ(際立ち)”は、設計事務所に劣る
・地域密着なので、あまり遠くの工務店に依頼するのは得策ではない(アフターメンテナンス等の対応の部分で)
ハウスメーカー
設計施工を一つのハウスメーカーで一貫してを行う方法です。窓口はハウスメーカーの営業に一本化される場合と、営業部、設計部、施工部などの部署ごとに窓口担当者がバトンタッチをしていく方法等があります。
・大手のブランドによる安心感
・性能などを重視するハウスメーカーに依頼する事で、耐震性や温熱環境に配慮した家づくりが進められる
・アフターメンテナンスまでバランスが取れた家づくりを進める事が出来る
・設計事務所より、設計監理料を抑えることが出来る
・間取りや建築仕様の自由度が制限される場合が多い
住宅プロデュース会社
設計事務所、工務店の間に立って、発注者支援行う「住宅プロデュース会社」の家づくりも様々な母体があります。
・家づくりをわかりやすくガイドしてもらえる(資金計画をしてくれる母体等もある)
・作風に合った設計者に依頼する事が出来る、その際の質問などにも答えてもらえる
・依頼先によっては、設計者のコンペなどを行える場合もある
・住宅プロデュース会社に払う費用が発生する
・成約手数料を工事費や設計監理料に上乗せしてある事もあるので、見積金額に注意が必要
建築家ネットワーク
複数の建築家が集まり、模型展示やイベントなどを行い、家づくりの相談窓口を作っている事例も多数出てきています。デザイナーズハウスを建てる人にとっては見逃せない存在になりつつあります。また特定工法・部材で設計事務所がネットワークを組んで家づくりの相談窓口を作っている場合もあります。
・建築家への相談の敷居を低くしているので、気軽に相談する事が出来る
・設計事務所が設計をするので、施主の好むデザイン性は作り込んだものが作れる
・世界で一つだけのデザイナーズハウスを作る事が出来る
・設計業務量が多くなることから設計監理料が高くなりやすい
・性能:構造、温熱環境等の優先順位の低い家になりやすい
・設計監理契約の時点で正確な工事費の見積もりが出てこない(最終的な工事費が上がる可能性がある)
・設計期間が長いので、急ぐ人には向かない
いかがでしょうか。デザイナーズハウスを建てる際に依頼先にはこのようにそれぞれに長所と懸念点があります。
相談しようとしている会社が、どのカテゴリーに属するか十分に確認しながら進めていきましょう。
誠実な会社を選びましょう
デザイナーズハウスを建てる人にとって大切にしてもらいたいのが、「誠実なサービス」を展開している会社かどうか。
住宅においての「誠実なサービス」とは何でしょうか。
まずは最も大事な、費用について誠実な考え方を貫いているかどうか。
家づくりには本体工事費以外に、別途工事費・設計監理料・諸経費など様々な費用がかかります。
これらの費用について細かい部分まできちんと説明してくれる会社かどうか、という点がデザイナーズハウスの依頼先における「誠実なサービス」の基準になります。
もっと掘り下げて言うと、関係各社のどこかにしわ寄せが来ないような家づくりをしているかどうか、が重要です。
住宅は人生で最も高い買い物と言われていますが情報が少なく、一度進めると後に進めなくなったり、後悔したりする事もあります。
自分の会社の売り込みだけではなく、本当に建主さんの幸せを考えて家づくりを進めているかどうか。
その部分を判断しながら依頼先をふるいにかけていきましょう。
誠実な家づくりサービスの基準:社長の人物像
このウェブサイトは自分に合ったデザイナーズハウスを(特に東京都内で)建ててもらうにあたって、施主様に幸せになってもらう事を目的としています。
前述した正直な家づくりをしているという点から社長の人物像についても調査し、評価ポイントとしています。
デザイナーズハウスの依頼先の社長が、どんな事をポリシーにして家づくりを提供しているか。
本当に建てる人の幸せを考えて、ホスピタリティ精神あふれる心で家づくりに取り組んでいるかどうか。
そんな目に見えない部分もしっかりと確認してもらう事で、依頼先に任せるだけでなく、お施主様自らが家づくりを成功に導いていってほしいのです。
依頼先候補のWEBサイトには、その会社のポリシー・信念・スタンス・思いが表現されている
誠実な会社、社長、人に依頼する。
この目線に沿って依頼先のWEBサイトを見てみましょう。
デザイナーズハウスの建築の際には「その会社のホームページをじっくり吟味すること」が近道となります。
全てのデザイナーズハウスの依頼先がホームページを持っています。
デザイン性の高い作品を掲載するだけでなく、サービスをブラッシュアップしてホームページに表現しています。
設計のポリシーや空間の雰囲気に至るまで、ホームページに表現されている場合が多いのです。
自分が「いいな」と思った家づくりをしている会社のホームページをじっくり見たうえで、「しっかりとした会社なのか」「更新されているか」「現場の技術はどうか」「デザイン性は自分に合っているか」「価格等の情報は公開しているか」「真心・ホスピタリティの溢れた社風か」という事を感じ取って頂きたいのです。
家づくりにかける時間は土地探しからスタートする場合で、平均で1年半~2年半と言われています。
そのくらい時間がかかる、人生で最も高い買い物が、住宅です。
じっくりじっくり、社長のメッセージやホームページのコンテンツ・スタッフブログ等深く見ていくことで、理想のデザイナーズハウスを建てるという目標に近づけるのではないかと思います。
家づくりを始めていきましょう
いかがでしょうか。いままで漠然と、こんなデザインなら良いな。と考えていた事も、真剣に考えればとても高い買い物。
その時の直感だけで、”えいや”と決めてしまう事はできません。
時間をかけて、各会社のホームページを隅々まで観察してから、依頼先に相談していきましょう。
また繰り返しになりますがここに上げた会社は「東京都内」でデザイン性の高い会社を選ぶなら、、いう条件で依頼先のランキングを掲載しています。
特に家づくりの中で、工務店は現場に近い工務店のほうが建てた後に安心です。その為東京にオフィスがなかったり、設計・施工エリアでない会社もありますのでご注意下さい。
それでは、いよいよ東京で、世界に一つのデザイナーズハウスづくりをスタートしていきましょう。
自分の夢・空間・暮らし・デザインと楽しい家づくり、幸せな家族の未来をめざして、ワクワク・楽しく家づくりをスタートしてみて下さい!!!